1億人総投資家時代は始まっている!
日本もゼロ金利が終わり、今後は利上げが進みます。
金利のある世界が戻り、デフレ脱却、緩やかなインフレになるでしょう。
普通預金の金利が0.5%になった~!と喜んでいる場合ではありませんよ。インフレ率の方が高くなり、現金だけで持っていると実質的な資産は目減りしていくはずです。
日本円だけで持っているのは、「資産の100%を日本円に投資している」のと同じこと。
政府も「貯蓄から投資を」と後押しし、2024年からは新NISAが始まりました。
これを機に、資産運用と投資の勉強を始めてみましょう。
この記事では、資産運用・投資を始めようと思う初心者向けに、おすすめの本を紹介します。
まずはこの一冊を読もう
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください
投資経験がない方には、まずこの本をおすすめしています。
知識0でも読めます。
この本を読めば、少額でもインデックス型の投資信託に積立投資をするメリット、複利の力で将来に向けてお金を増やせることが理解できるでしょう。
NISA、iDeCoに加えて、銀行や保険、不動産についての言及もあり、基礎知識がなくてもとても分かりやすいです。
インデックス投資を学ぼう
投資初心者は、まずはインデックス投資を学びましょう。
インデックス投資とは、特定の市場やセクター全体のパフォーマンスを反映することを目指した投資手法です。
インデックス投資では、インデックス(指標)と呼ばれる市場全体を代表する株価指数に連動するように設計された投資信託やETF(上場投資信託)に投資します。日経平均や世界株インデックス、米国S&P500などが代表的な株価指数です。
お金は寝かせて増やしなさい
株式投資初心者の方に、まず読んでもらいたい本です。
市場の値動きを示す指数(=インデックス)の値動きに連動をめざす投資手法「インデックス投資」の有用性について、初心者にも分かりやすく解説されています。
全世界株式・米国株式S&P500などのインデックスに連動する投資信託に投資すれば、積立を行うだけで市場平均のリターンを得ることができます。
年5~7%の複利運用の威力、ポートフォリオの組み方、継続する工夫、老後の取り崩し方、新NISAまでインデックス投資について網羅的に解説されています。
ウォール街のランダム・ウォーカー
前項の「お金は寝かせて増やしなさい」は名著「ウォール街のランダムウォーカー」に準拠した本です。ウォール街のランダムウォーカーは、インデックス投資についてのバイブルと言える本です。
やや分厚い本ですが、インデックス投資について学びたい方は、ぜひ読んでみてください。
NISA & iDeCo
せっかく投資をやるなら、非課税枠のNISAとiDeCoを活用しましょう。
NISA・iDeCoについてはネットでの解説もたくさんありますが、将来に渡って大切な資金を入れるものですから、1冊2冊くらいは本で持っててもよいでしょう。
はじめての新NISA&iDeCo
大ヒットのNISA&iDeCo入門書です。
オーソドックスな内容で、1冊だけ読むならこれでよいと思える本です。超初心者でも大丈夫です。
このような初心者向けのNISA&iDeCo本は制度の紹介の後におすすめ投資信託を紹介する流れなのが多いです。本の構成上、色々な投資商品を紹介するのですが、初心者はそこで迷ってしまうんですよね。たぶん。
私としては、若くて取り崩しがまだまだ先なのであれば、全額を世界株式のインデックス投資積立でよいと思いますが…NISA・iDeCoについてはまだ別の記事で書きますね。
新NISAを最大限使いこなすにはどうすればいいですか? 目的別・年代別のシミュレーションで徹底解説
アセットマネジメントOneの花村氏というプロ中のプロが書いたNISA本です。
この本の最大の特徴は、年代・ケース別の資産形成シュミレーションが超!充実していることです。これだけシュミレーションの数が多ければ、これ私だ!という人が多いのでは。
NISAでの買付だけでなく、取り崩しについても具体的に示されています。
ただ、NISAや株について知識0という方にとっては、「はじめての新NISA&iDeCo」よりは難しく感じるかもしれません。
また、iDeCoについては言及がありません。
個別株投資にチャレンジしよう
私は将来のための資産運用にはインデックス投資が有用と考える一方で、「お金は寝かせて増やしなさい」や「ウォール街のランダムウォーカー」を読んで、「個別株投資はダメだ。インデックス投資最強!」とは思わないでほしいです。
インデックス投資はほったらかしで偏差値50のリターンを得られる手法ですが、個別株は勉強・研究をすればするほどリターンを得られると確信しています。
インデックス投資を学んだ後は、余剰資金での積極運用のために個別株投資にチャレンジするための本も読んでみてください。
個別株投資を学ぶとき、「1冊目」は非常に大事です。
1冊目で変な本を読むと、影響を受けてまともじゃない投資法に傾注しちゃいます。
書店には、株に関する本がたくさん並んでいます。いかにも難しそうな本から、「こんな僕でも○年で1億円を作れた!○○投資法」「初心者でもできる!株は○○を見ろ」という本まで。
まともそうなタイトルの本でも株の本質を見失っている本がある一方で、素晴らしい本なのにタイトルが怪しい系になっているのもあり、初心者には判断が難しいです。
どれを読めばいいのかな!?
個別株投資の1冊目はこれを読んでください…!
めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門
これは間違いない本ですね。
「そもそも株ってなに?」という内容や口座開設の方法から、会社の業績を見るファンダメンタルズ分析、値動きを見るテクニカル分析の基本が網羅されています。
特に第4章の「稼げる!株の選び方 割安な株ってどんな株?」と第6章「実践で役立つ!儲けるための9の知恵」は秀逸で、経験者には当たり前の内容ではありますが、株の初心者がこのようなきちんとした内容に触れられれば、その後もしっかりと勉強できるよな~と思える内容です。
最初の一冊はこれでOK
一応、古いですが上級編も出ています。
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書
ファンダメンタルズ分析は、企業の業績や経済環境、業界動向を調べる分析手法です。一方、テクニカル分析は値動きやチャートを分析する手法です。
私自身はファンダメンタルズ分析で株を売買しており、会社の業績や成長性、将来的な価値に投資することが、株式投資の本質だと思っています。
ファンダメンタルズ分析を最初に学ぶならこの本がおすすめです!
「株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書」は、株式投資の入門書を1冊か2冊読んだ後に、ファンダメンタルズ分析を学ぶのに最適な1冊だと思っています。
会社四季報や決算短信の見方、株式投資に必要な基本的なファンダメンタル分析の手法について、実例を交えながら詳しく説明しており、初心者でも理解しやすい内容です。
PERやPBR、ROEなどの指標を用いた企業評価方法が中心で、これらを総合的に判断することの重要性が強調されています。
テクニカル分析も一部取り上げられており、特に買い時や売り時の見極めに役立つ内容も含まれています。
まとめ
資産運用や投資を始める際には、信頼できる情報源から基礎知識をしっかりと身につけることが重要です。特に最初の1冊は重要で、書店で変な本を選ばないようにしましょう。
本記事で紹介した書籍は、初心者にとって理解しやすく、投資の基礎体力を付けられる内容です。
今後の資産形成に向けて、ぜひ一冊手に取ってみてください。