
暴落がやばい…
2024/8/1から日本株は「暴落」と言ってよい下がり方をしていますね。
私はレバレッジを掛けて日本株全力投資をしていましたが、これはやばいと思って、ポジションをかなり縮小しました。
この記事では、市場全体の暴落時の立ち回り方について、私が考えていることを簡単にお伝えします。
いつものことですが、投資は100%自己責任で行ってください。
この記事が原因で損した(機会損失になった)!と言われても対応できません。こういう意見もあるんだな~と、気軽に読んでもらえると嬉しいです。
放射線科医ふくろう(@tk2cafe)
・2年目ブロガー。Twitterフォロワー数20,500人以上
・医師13年目。放射線科診断専門医・医学博士。
・2020年からTwitterで株について発信。投資成績は2020年 +181.5%、2021年 +46.5%、2022年 -16.3%、2023年 +188.9%(税引前。税引後は+151.7%)、2024/7/22現在+40.2%(税引後)。
・不動産賃貸業14年目(区分マンションから小規模ビル・工場まで)
・年50万円を目標にポイ活を実践中
ネットの意見は無責任
株が暴落したときにX(Twitter)を見ると、
「暴落時にしてはいけない唯一のことは、売ること」
「狼狽売りだけはするな」
「売るのは負け組」
「今こそ買うとき」
「これは単なる調整、暴落ではない」
などの様々な意見を目にします。
すごい株の先生?がこういうことを言って、多くのいいねを集めているのですが…こういう意見は全部無視した方がよいです。

判断はあなたのリスク許容度とポートフォリオ、メンタル次第だからです。
暴落時に投資家にできる一律の売買アドバイスなんてないです。ネット上の人たちは無責任に色々なことを言っていますが、あなたのポートフォリオを知りませんし、責任も取ってくれません。
自分のリスク許容度、ポートフォリオに合わせて、暴落時の対応を考えておきましょう。
暴落時にはジョージ・ソロスさんの名言「まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ」が原則です。
暴落時に買い向かって成功することもありますが、これを繰り返していればいつか大きく負けて退場します。機会損失の悔しさよりも、「まずは生き残る」を原則にしてください。
投資信託積立、個別株投資(ポジション量・銘柄選択)の順で見ていきます。
投資信託積立
新NISAを含めた投資信託の場合は、リーマンショック・コロナショック級の暴落が来ても売る必要はないというのが一般的な考えです。
超長期で積立を行う場合、暴落は何度も経験するもの。
当初に決めた通り、「暴落が来ても積立を継続。暴落時は安く買えるチャンス」を実践してください。
初心者は積立の投資信託を裁量で売りたくなりますが、ここで売りたくなってしまうのはそもそも自身のリスク許容度を超えて投資しているということです。
落ち着いたら、毎月の投資額が適正か、リスク許容度を超えた投資をしていないかを再考しましょう。

積立の継続には、配当込み株価指数(インデックス)は右肩上がりであるという前提を理解する(信じる)必要があります。
企業が利益を出し続ける限り、配当込み株価指数(インデックス)は超長期で右肩上がりになるはずです。
企業の利益は以下のように使われ、それぞれが株価上昇の原動力になります。
・成長投資に使われる → EPS上昇
・内部留保される → BPS上昇
・自社株買い・消却 → EPS・BPS上昇
・配当金 → 再投資
株価指数が右肩上がりになることについては、こちらの記事に書きました。
個別株投資
個別株投資をしている場合の対応を、ポジション量と銘柄選択に分けて見ていきましょう。
ポジション量
暴落時の個別株投資のポジション量についてです。
リスク許容度が低い人は、資産全体に対して株式は0~50%程度でしょうか。
特に若い人で積極的に個別株投資をしている方の中には、生活資金を除いて株式100%(フルポジ)という方も多いでしょう。
中には信用取引併用で、レバレッジ1.5倍、2倍…フルレバという人もいるかもしれませんね。はい私です。暴落で瀕死です。

レバは解消を検討しましょう。
フルポジまでなら暴落を全て受けても、倒産しない限り0になることはありません。拠出した金額が最大の損失で、借金を負うことはありません。
ただ、フルポジだからと言って、例えば50%下落するまで全然平気…という方はほとんどいないでしょう。真に下がっても平気だというリスク許容度がどれくらいかを再考してみましょう。
私は「お祈りし始めたらポジション量を減らすべき」と思っています。
信用取引併用の場合は、暴落かも…ショックの始まりかも…と思ったら早めにポジションを縮小する癖は付けておいた方がよいと思っています。
相場の下落時には代用証券の担保評価も下がるため、思ったよりも早く証拠金が不足して追証が来ます(←リーマンショックで経験済み)。こうなると退場か入金してお祈りかしかありません。
ポジション量を減らすときには「こんなに一番安いときに売ってしまって、明日から上がったら最悪だ」と思ってしまうのですが、これは仕方ありません。
このようなタイミングで大きなポジションを作ってしまったことが悪いのです。嫌ですが、負けを認めることも大事です。
正直、明日から上がってしまうことの方が多いかもしれませんが、毎回同じように耐えていると、いつか本当の暴落を食らったときに大損して退場するのが目に見えています。
特に信用取引部分は、早めに撤退する癖を付けておいた方がよいです。
そもそもショックの始まりかも…と思えるような暴落時には市場が何らかの変化をしているときです。
昨日までとは違うゲームになっているかもしれません。株価が落ちるような原因がないから大丈夫??いやいつもショックの始まりって突然で、理由は後から付けられませんでしたか?
明日からの株価が下がり続けるのか、V字回復して何事もなかったようになるのかは、誰にも分かりません。ただ、どうなっても対応できるような資金管理で相場に臨むのが大事です。
銘柄選択
暴落時、ショックの始まり疑惑時には、保有している全銘柄を見直しましょう。
その中でも、高PERの銘柄は、やはり持ちにくいです。
PER 8倍→6倍くらいに下がるとさすがにこの辺で止まるだろうと思えますが、PER 80倍→60倍まで下がっても底なし沼感が止まりません。
コロナショックなどでは低PERも高PERも同じように下がったと言われていますが、実際に保有すると、高PER銘柄は保有しきれず、底で売ってしまうリスクが高いと思います。
今後の景気減退が疑われる場合、会社が出している今期業績予想や中期経営計画、会社四季報の今期・来期業績予想の前提は崩れます。景気が悪くなると商品が売れず、利益も削られる。特に景気敏感株では業績前提を信じられなくなります。
私の場合は暴落時には高PER銘柄や景気敏感株を優先的に処分し、低PER・低PBR銘柄や、割安成長株の中でも景気変動による影響を受けにくい株、ディフェンシブ銘柄は取っておくことが多いです。

個別株→インデックスの同金額変換も有効です。
下がっている途中に、個別株→インデックスに変換すると、個別株特有のリスクが抑えられます。
日本株から同額変換する場合はTOPIX連動のETFがよいでしょうか。TOPIXであれば、時間は掛かってもいつか回復すると信じられますが、個別株は下落してから予想外に悪い業績を出すかもしれず、持ちにくいです。
少し下がったくらいでナンピンはするな
そもそも、計画外のナンピン自体が悪手です。
私の投資手法では、買い増しはgood newsのときに行います。
株価が下がっただけという計画外のナンピンは、外れると大きな損につながります。
暴落時には安いと思ってついついナンピン買いをしたくなりますが、これをすると当初のリスク許容度を超えてしまい、本来するべき安全行動の逆を行ってしまっています。
銘柄変更の一環でのナンピン(他の銘柄を100万円売って、50万円分ナンピンする)ならよいですが、単に安いからナンピンする癖を付けると、いつか退場します。
「まずは生き残れ、儲けるのはそれから」ですね。
相場が焼け野原になったらいよいよ買い増し検討というのは悪くないですね。
ただ、リーマンショックの時は悪い状態が長く続きました。年単位で悪い状態が続くかも…と思ったら、高値圏での少しの下落でリスク許容度を超えたナンピンはできないですよ。
ちなみに、相場が焼け野原になった後、「決算発表が悪いのに株価が上がる」のが続くのは、相場反転のサインです。新規の売り手が枯渇したということですね。
コロナショックの時は、2020年4月からこれがよくありました。
まとめ
相場の暴落時の立ち回り方、考えていることを書きました。
これは単なる私の一意見です。あまり参考にし過ぎないようにしてください。また、繰り返しますが投資は100%自己責任でお願いしますね(;^ω^)

はい!
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