個別株

放射線科医ふくろうの個別株投資ルール

※この記事にはプロモーションが含まれています

メモも兼ねて、ふくろうの投資ルールの一部を紹介します。

現在の保有個別株については、こちらの記事に書いています。

個別株投資の考え方については、この記事から連載で解説しています。

景気サイクル分析

景気サイクルについてのとても分かりやすい図を、MINKABUの記事「長期投資のすすめ28~金融相場と業績相場~」から引用しました。

MINKABU 長期投資のすすめ28~金融相場と業績相場~

基本的には景気サイクルは金融相場→業績相場→逆金融相場→逆業績相場→金融相場の順です。
今は景気サイクルのどこなのかを認識し、景気サイクルに合った投資法をしたいものですね。私は、景気サイクルに合わせて以下のような投資をしたいと思っています。

  • 金融相場:キラキラグロース株(成長重視・高PER許容)・割安成長株・SOXL
  • 業績相場:割安成長株・景気敏感株・TMV
  • 逆金融相場:エネルギー株・バリュー株・高配当株・割安成長株
  • 逆業績相場:ディフェンシブ・CPを増やす・米国債(東証2621)・TMF・割安成長株

全ての景気サイクルで「割安成長株」が出てくるのは、私が割安成長株が好きだからです。

現在の相場が景気サイクルのどこにあるのかを意識しつつ、グロース株・バリュー株の割合と全体の投資金額を決めていきます。

グロース株・バリュー株のどちらも持つように心掛け、景気サイクルにより重み付けを変えていきます。また、キラキラグロース株は明確な金融相場以外では買いません。

全体の投資金額は私の場合はフルポジが基本で、YH連続など調子がよいときはレバレッジを増やしていく、成績が悪くなればフルポジに戻しています。
特に暴落予兆を感じた場合はCPを作ることもありますが、相場全体の暴落予兆はなかなか難しいので、ショックで安すぎ水準になればレバや入金をすればよいかなと思っています。レバで暴落を受けることはしないルール(フルポジまでは素早く逃げる)ようにしています。

割安成長株

私は割安成長株が好きなので、景気サイクルのどこでも割安成長株の観点から銘柄を探しています。
割安成長株を探すのは会社四季報の通読、会社四季報オンラインでのスクリーニングが中心となります。四季報オンラインはベーシックプラン(月額1,100円)に入っています。

基本的には中長期投資ができる銘柄を探すので、景気敏感株は除外します。

会社四季報オンラインでは、基本的にこの条件で割安成長株をスクリーニングをしています。PER 35倍以下は高すぎですが、売上拡大期でこれから利益が付いてくる企業を取りこぼさないためです。

会社四季報オンライン

業績で大事なのは売上と営業利益、特に前期→今期→来期です。

営業利益が上がっていても売上が横ばいだと継続的な成長をあまり望めず、まずは売上の伸びが重要だと考えています。売上の伸びとともに営業利益率がぐんぐん上がってくるパターンもあるので、売上の伸びを重視したスクリーニングも見ています。IPOセカンダリー的な銘柄も拾いやすい条件です。時価総額は500億円以下でスクリーニングすることが多いですが、景気サイクルにより300億円以下を中心に見たり、1000億円以下で見ます。100億円以下のマイクロキャップ銘柄については特に慎重に判断します。

300銘柄程度であれば全部見て、気になる30~50銘柄くらいをピックアップして決算資料を見るイメージです。

会社四季報オンライン

なお、金融相場では売上20%成長、高PER許容のキラキラグロース株でもスクリーニングして、上昇トレンドに乗ることもPFの一部でしますが、金融相場以外では手を出しません。

割安成長株枠では、EPS上昇×PER上昇をダブルで取るイメージで、あわよくば1景気サイクル以上の長期投資を行います。打診買いは気付いたとき、買い増しはファンダで行います。利確も可能な限りファンダで行いたいですが、明らかな割高かつ高値圏での大陰線で逃げることも多いです。

割安成長株枠は基本的には打診量を買い、決算通過やgood newsの度に買い増し、決算被弾では売り逃げる方針です。

時価総額は主に1,000億円以下を対象とし、この中で時価総額が大きい銘柄では打診買い量を大きくし、時価総額100億円以下、特に50億円以下の銘柄では打診買いの枚数はかなり少な目から始めています。時価総額100億円以下の会社は機関投資家の買いがなく、また決算発表によるボラティリティが大きくなりやすいためです。

割安株

東証が「PBRの低迷する上場企業に対して改善策を開示・実行するように」要請しました。最初にこの話がいつだったか忘れましたが、2023/3/31からはPBR 1倍割れは買い!!となりました。

東証の成熟銘柄、PBR 1倍割れだらけですからね。東証が企業にテコ入れするなんて前代未聞です(たぶん)。BPSって小手先では上がらないですからね。株価を上げないと。是正に積極的な企業は決算資料にPBR 1倍割れに対する対応を明記していますし、増配、配当性向・総還元性向を増やしたり、DOEで配当を決めたりと、株価が上がる工夫もしてきていますね。

ちなみに、大人気のROEとPBRの関係は、PBR=ROE×PERです。

その昔、私は「高ROEの銘柄を買ってもダメで、低ROEが高ROEになるカタリストを捉えるのが大事なんだと思うよ~」という趣旨のことを言ったら批判されたことがありました。
いやこれ言ってること正しいと思いますよ!!

そしてみんなが大好きな高ROE銘柄、それ分母の自己資本が小さくて利益剰余金が全然ない企業なだけじゃん!ってことありますからね!!

図解「ROEって何?」という人のための経営指標の教科書」という本では高ROEを買っても儲からない、ROEが上がるのが大事、成果が出るのは低PBRだった…と書いてあって、私の主張?の一部はこの本の受け売りです。今の日本株にぴったりですね。

ちなみに、低PBRって言っても、資産の中身が換金可能な不動産なのかその会社じゃなきゃ使いこなせない設備か、売れなかった在庫なのかで全然違うと思います。ちゃんとやるなら、土地の含み益などを加味した、実質PBRを見るのがよいです。会社によっては決算資料で計算して載せてくれています。

特に、会社自体が低PBRの是正に積極的な場合(決算説明会資料で記載がある)、配当性向・総還元性向の引き上げや自社株買い拡充、配当のDOE基準新設をしている場合は、投資の後押しになります。

あと、私はバリュー株を見るときは「利益剰余金」を重視しています。みんな最近の数年間を切り取ってPER、PBR、ROE、配当利回り、今後の成長などを見ている印象なのですが、会社が始まってからの利益の積み上げって大事だと思うんですよね。会社の底力であると同時に、今後の成長投資や配当・自社株買い原資にもなる。東証からの要請で利益剰余金を投資・株主還元するようになれば大きなカタリストです。

PBRの分母(純資産)に近いのですが、純資産は資本金+資本準備金+利益剰余金です。
PBR 0.4、PBR 0.6、PBR 0.8…というより、時価総額500億円で利益剰余金が600億円もある。安い!という方がピンと来ませんか??
創業以来の年数も絡めて考えています。「うーん。創業100年で利益剰余金が300億円、時価総額は500億円、PERは10倍、成長性も微妙か~」という感じで。

PERや事業、成長性からで同じような銘柄を見つけたら、利益剰余金で判断することが多いです。
同じような評価をされている銘柄でも、片方は時価総額100億円・利益剰余金200億円、片方は時価総額100億円・利益剰余金50億円みたいなことはざらにあります。あまり注目されてはいませんが、時間が経つと株価に収束するような印象も持っていて、株価の下支え要素としても重視しています(エビデンスレベル低)。

なお、私の投資スタンスでは、割安成株投資ではEPS上昇×PER上昇をダブルで取りたい一方、低PBRを含む割安株は、株価水準訂正を期待するのみです。なので、短中期で利確を前提としており長期保有には移行しません。具体的には景気サイクル(4分割)のうち1~2時期くらいまでです。

そして、シクリカルや割安株枠(特にセクターのバルク買い)では時価総額が大きい大型株、出来高が大きいものを優先して買っていきます。テーマやセクターが注目されるときに買いが入りやすく、また、まとめ買いと投げ売りをしやすいからです。

割安株(特にネットネット株)

ネットネット株の考え方は色々とありますが、私はほぼ現金の流動資産+保有有価証券の価値が、時価総額よりも低いものをネットネット株として投資対象に考えています。低PBR株の資産には工場の機械とか在庫とかも含まれていて実質換金できないものもあるのですが、ほぼ現金+有価証券>時価総額なら、事業価値が0以下ということで、それは安く評価され過ぎだろ!!という考えです。

単にネットネット株というだけで全然利益が出ない、CFが出ないというのでは、株価上昇が期待できません(バリュートラップにはまる)。なので、きちんと稼げていてPERも低い株、増収増益の株、何らかのカタリストがある株を、投資対象に考えます。

投資期間

成長株・割安成長株投資では1年以上の保有を目標にし、EPSの成長とPER上昇をダブルで取れることを理想にします。

一方、割安株・シクリカル株への投資では株価水準訂正を主な目的とし、景気サイクルの動向を見ながら利益確定を検討、また目標値を設定し利益確定を積極的に行います。

買わない銘柄の条件

  • 営業利益が赤字
  • 営業CFが赤字
  • 有利子負債が多過ぎる
  • 自己資本比率が低すぎる(値は業種による)
  • のれんが多すぎる
  • 継続企業の前提に注記あり
  • MSCB・MSワラントの発行歴がある
  • 社長を信用できない(直感含む)
  • 不祥事体質である
  • 売上高が低下(シクリカル銘柄を除く)
  • 成長の前提が揺らいでいる
  • 本業が伸びず関連性の薄い企業のM&Aに走っている
  • 先行投資で利益が削られている最中
  • 来期予想が毎度保守的過ぎる
  • 下方修正のクセがある
  • イナゴで大天井になった後である
  • 月足・週足チャートで右肩下がり(月足・週足・日足の全てでヨコヨコ~上昇トレンドでの買いが望ましい)

損切りルール

私自身は一律での損切りラインは設定しませんが、結果的に10%くらいまででほぼ全ての銘柄を損切りしています。

原則として買いはgood newsを見て、そうでない場合は打診量から買って決算通過やgood newsで買い増しをしているので、買い増しをできた銘柄は基本的に含み益です。打診量で決算被弾やbad newsで投げ売りをすることになった銘柄は、自然と少ない損失で確定できるような仕組みです。

実際、ナンピン買いをしなければマイナス10%を超えるような損切りはほとんどないです。基本的には保有全銘柄が含み益となるようにポジションを調整しています。

含み損銘柄にこだわって塩漬けにすると、勝てる投資家にはなれません(私見)。
こうならないのにはコツがあって、常に個別銘柄を探し続けることです。買いたいと思う新規銘柄を常に見つけていれば、面白くない含み損銘柄を捨てて、新しい銘柄を買ってわくわくできます。これはかなりよい方法ですよ~。ときめき銘柄変換法ですね。

利益確定ルール

株価が割高水準になった場合には利益確定のタイミングを検討します。とりあえず検討をしますが、きれいな上昇トレンドで株価が上がり続けているうちは割高水準と思っても利確しません。

以下、利益確定を考慮するタイミングの一例です。いずれも割高水準で起きた場合です。
一度に全部利確せずに徐々に売っていくことも多いです。

  • 上昇トレンドの崩れ(一目均衡表)
  • 高値圏での上ヒゲ形成で利確検討
  • 高値圏での大陰線
  • クライマックストップが疑われる場合(部分利確検討)
  • 直近高値から10%下落に逆指値設定
  • 好決算なのに決算後に売られた場合(新たな買い手の不在)
億ふく
億ふく

株価が割高水準じゃないときの利確は??

ふくろう
ふくろう

上がるのを待つか、全体相場の崩れで全体の投資金額を引き下げるとき、ときめき銘柄が見つかって銘柄を入れ替えるとき売っているよ。

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