「ふくろうの個別株投資」と題して、ブログで私が実践している個別株投資の方法を書いていくことにしました…!!
このブログでは基本的な考え方を解説し、網羅的な手法解説と具体的な方法については、再販を予定しているbrain¬e「割安成長株投資の極意」で公開します。
なお、記事の内容は全て私見・主観的な意見です。一般的でない考え方や間違いもあるかもしれませんが、私見である点はご了承ください(明らかな間違いはDMで優しく教えてください)。
また、「ふくろうの個別株投資」ブログ記事内では具体的な銘柄については言及しません。
当ブログの内容に基づいて、または参考にして投資を行い損失が発生した場合でも、放射線科医ふくろうは一切の責任を負いません。投資は100%の自己責任で行うことを、改めてご確認ください。
放射線科医ふくろう(@tk2cafe)
・2年目ブロガー。Twitterフォロワー数20,500人以上
・医師13年目。放射線科診断専門医・医学博士。
・2020年からTwitterで株について発信。投資成績は2020年 +181.5%、2021年 +46.5%、2022年 -16.3%、2023年 +188.9%(税引前。税引後は+151.7%)、2024/7/22現在+40.2%(税引後)。
・不動産賃貸業14年目(区分マンションから小規模ビル・工場まで)
・年50万円を目標にポイ活を実践中

今回は基本的な考え方、株価=EPS×PERについて見ていきましょう。
私はグロース株・割安成長株・割安株・景気敏感株(シクリカル株)のいずれにも投資していますが、景気サイクルに合わせて重み付けを変えています。
今回のテーマである「株価=EPS×PER」は、特にグロース株・割安成長株への投資で基本となる考え方です。
株価=EPS×PER
株価は、1株当たり純利益(EPS)と株価収益率(PER)の掛け算で表すことができます。
株価=EPS × PER
1株当たりでなく会社全体で考えると、
時価総額=純利益 × PER
という式になります。
割安成長株投資を実践するに当たり、EPSとPERの変化を捉えることが大事です。
株価=EPS × PERなので、株価が上がることは、
① EPSが上がる
② PERが上がる
の2つに分けられます。
会社の純利益(1株当たりだとEPS)は、全て株主のものです。会社は利益の一部を配当で株主に還元する他、設備投資などを行い会社の成長に使います。「会社の純利益が増えれば株価が高くなる」というのは、直感的にも理解しやすいです。
PERの上昇について理解するのは、簡単ではありません。「低PER銘柄を買え」という人がいる一方で「低PER銘柄を買っても上がらない。PERは無視しろ」「高PER銘柄を買え」という人もいます。低PER≒割安ではありますが、単純に低PER銘柄を買うだけでは利益が出ないということは、初心者向けの本にも書いてある内容であり、経験した方も多いと思います。
「PER = 期待」と考えます。
株主・投資家から期待されていない銘柄のPERは低く、期待されている銘柄のPERは高くなります。低PER=割安と考えて低PER銘柄を買ってもなかなか株価が上がらない理由は、ここにあります。
投資家から期待されていない銘柄は、低PERのまま放置される、バリュートラップにはまってしまうのです。
私の実践する割安成長株の中長期投資では、
株価=EPS × PERにおける
① EPSの上昇
② PERの上昇
の2つを掛け算で取ることを狙います。
株を保有している間に業績が拡大して会社の利益(純利益)が2倍になれば株価は2倍に、更に投資家からの期待が高くなりPERが2倍になれば株価は2×2で4倍になります。
EPS成長×PER上昇の成功イメージ
EPS成長・PER上昇を掛け算で取るイメージを付けましょう。
順調に純利益が年20%成長を継続する会社の5年後のEPSは、1.2×1.2×1.2×1.2×1.2 = 2.49倍になります。
現在のPERが20倍だとすると、5年後のPERが今と同じ20倍であれば株価=EPS×PERも2.49倍となります。継続する成長により市場から評価され、PER 40倍まで評価されれば、PER水準の訂正(×2)により、株価=EPS×PERは2.49×2=4.98倍となり、約5バガーを達成できます。
下表は、年20%のEPS成長を継続し、3年後からPER水準が徐々に上昇した場合の株価の例です。
PER水準の上昇による株価へのインパクトが分かります。実際にはPER水準の上昇はもっと短期間で起こることが多いです。
EPS | PER | 株価 | |
現在 | 100円 | 20倍 | 2,000円 |
1年後 | 120円 | 20倍 | 2,400円 |
2年後 | 144円 | 20倍 | 2,880円 |
3年後 | 173円 | 25倍 | 4,325円 |
4年後 | 207円 | 30倍 | 6,210円 |
5年後 | 249円 | 40倍 | 9,960円 |
将来のEPS・PERを予測する
将来の株価を予測するとき、株価=EPS×PERの式を利用して、
① 将来のEPSを予測する
② 将来のPERを予測する
に分解すると分かりやすいです。
将来のEPSを予測する
これは、会社の業績自体の成長を予測することですね。
買う候補の会社が、何年後にどれだけ利益を出せるのか。市場全体の伸び、今後の需要予測、その会社の売上up、利益upをいかにして実現できるかを、公開されている情報を精査して自分なりに予測する作業です。
将来のEPSを予測する具体的な方法については、大幅追記して再販予定の「割安成長株投資の極意」で解説します。
将来のPERを予測する
同じEPS=100円の銘柄でも、
ある銘柄はPER=8倍 → 株価=100円×8倍=800円
別の銘柄はPER=30倍 → 株価=100円×30倍=3,000円
ということがよくあります。
EPSの予測と同じくらい(あるいはそれ以上に)大事なのは、現在のPERの妥当性を検証すること、また将来のPERを予測することです。
「PER = 期待」と考えたとき、
投資家からの期待とは、主に「この会社はどんどん成長してたくさん稼ぐようになる!(EPSが上がる)」という期待です。
投資家から期待されていない銘柄は低PERのまま放置されます(バリュートラップ)。
低PERの銘柄のPERが上昇(株価上昇)するには、きっかけ(カタリスト)が必要です。
王道のカタリストは決算です。それまで「これくらいの売上・利益成長かな」と思われていた企業が、思わぬ好決算を発表し、今後も好決算を継続、急に成長基調に乗る。そうなると、成長性を加味して高PERが許容されます。
その他のカタリストは、業界全体の成長期待、ニュース、新技術開発、株主還元強化、中期経営計画の発表、投資家から注目される種々の要因…などです。
この銘柄が自分の想定通りに成長する場合、適切なPERはどのように変化するか、市場がきちんとそのように評価してくれるか。それを突き詰める作業を繰り返し、経験値を上げていきます。
「割安成長株投資の極意」で解説すること
本記事で記載したのは、「株価=EPS×PER」という基本的な概念です。
とても基本的な内容ですが、これを常に意識して銘柄に向き合うのと、意識しないで向き合うのでは、経験値が変わってきます。
brain¬eで再販予定の「割安成長株の極意」では「株価=EPS×PER」の関係に関しては、以下の項目について掘り下げて解説します。
- 株価=EPS×PER
- PERの詳細な解説
- 成長性と適正PERの関係
- 様々な業種・銘柄における適正なPER水準の考え方
- 具体的なカタリストの解説
- カタリストを利用した投資手法
- 景気サイクルに応じたPERの考え方
- その銘柄って…成長株・割安成長株・成長株・景気敏感株(シクリカル株)??
- 成長株の終焉
- 割安株におけるPERの考え方
- 景気敏感株(シクリカル株)におけるPERの考え方
- 将来のEPSを予測する具体的な手法
この他、改訂・追記版のbrain¬e全体では、景気サイクルに応じた投資手法、会社四季報の見方、銘柄探しの実践、銘柄研究の具体的手法、成長株・割安株・シクリカル株の投資手法の違い、株の買い時(成長株・割安成長株・割安株・シクリカル株)、利用するチャート、資金管理・ポートフォリオ理論、日々のメンテナンス手法、株の売り時、テーマ株の考え方、V字回復投資法、市場全体の暴落予兆、暴落時の底打ちシグナル…に加えて、それだけで代金の元をとれる「おまけ」を付けます。
初版が66,000文字なので、今回は10万字を超えちゃうかもしれません汗。
brain¬e「割安株成長株投資の極意」

2021年に「brain」と「note」で「割安成長株投資の極意」を販売しました。
かなり反響があり、300名以上の方に買っていただき好評でしたが、思った以上に拡散されたので専業投資家の株クラのこわい人に見つかって大炎上して医クラの5chにも書かれて一時鍵垢に避難しました。

数量限定で販売停止にしていましたが、ブログ開設を機に、Brain¬eで販売した「割安成長株投資の極意」を大幅改訂・追記して、再販売する予定です。
初版を買っていただいた方は、アップグレードでそのまま改訂版を見られるようにします。
完成したらTwitterとブログで告知します。

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